米国の株式投資において連続して増配を続けている企業の株式を購入する方法を紹介しています。
本書の筆者曰く、米国の連続増配高配当株に投資して配当を再投資するだけの投資法で、バカでもど素人だって大丈夫な内容とのことです。
銘柄数の決定(8~16銘柄)
あらかじめ保有したい銘柄数を決める。
分散投資によるリスク低減効果があるのは、8~16銘柄です。
最初は、10銘柄程度を目安にポートフォリオを構築することをおすすめします。
景気循環別、銘柄数の決定
景気循環別とは、それぞれの景気局面に強いセクターというのがあり次の通り
「回復」:ハイテク株、金融株
景気の回復局面ではハイテク株が好調で利上げの恩恵を受けると見られる金融株も人気がでる。
「好況」:資本財株、一般消費財・サービス株、素材株
好況になり企業の投資や個人消費が活発になると資本財株や一般消費・サービス株が買われる。
「後退」:エネルギー株
景気が後退し始めるとほとんどのセクター株が売られるが、エネルギー株が買われやすい。
「不況」:生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株
不況局面では、あらゆる株が暴落する。ですが、景気の良し悪しに関わらず、業績が堅調なセクターもある。
それは、不況化でも業績に影響が少ないセクターの生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株は買われる傾向にある。
それぞれの景気局面に強いセクターがあることを考慮し、景気循環別の銘柄数を決定する。
例えば
「回復2銘柄、好況4銘柄、後退1銘柄、不況3銘柄」
保守的な投資家ならば
「回復3銘柄、好況2銘柄、後退1銘柄、不況4銘柄」
の様にする。
分散銘柄数が少ないほど1銘柄当たりのボラティリティ(変動率)が資産全体に与える影響が大きくなる。
8~10銘柄程度に分散投資するならば、保守的過ぎるくらいがちょうどいい。
ちなみにこの本の著者は、
「回復1銘柄、好況1銘柄、後退1銘柄、不況7銘柄」
とかなり保守的なポートフォリオ(資産の保有比率)にしている。
16~20銘柄くらいに分散投資するならば、1銘柄当たりのボラティリティが資産全体に与える影響が小さくなる。
そのため一般消費財・サービス株などのボラティリティの大きな銘柄をポートフォリオに組み入れても良い。
個別銘柄の決定
回復銘柄
アップルやマイクロソフト等のハイテク株
好況銘柄
スリーエムやマクドナルド等の資本財株や消費財・サービス株
後退銘柄
エクソンモービル等のエネルギー株
不況銘柄
コカ・コーラやジョンソンエンドジョンソン等の生活必需品株やヘルスケア株等
詳細は、本書で確認をお願いします。